2013年1月28日月曜日

絵・写真にキャプションを付ける遊び(1)

その昔、地元の図書館で借りた『知の歴史 ―ビジュアル版 哲学入門―』という本をとても気に入っていて、購入したいくらいなのですが、今や絶版という代物。
それはともかく、この本の素敵なところはビジュアル版ということだけあり、写真や絵画が豊富に使われていているのですが、そのキャプションがとても好きです。
例えばこんな感じ。

「人生を徹底して生きようとすると,人は争いに巻き込まれる。しかしニーチェによると,争いの中にある緊張感が,指導者としての力を最大限に引き出し,その能力をさらに高めてくれるのだった。この絵はフランス軍兵士が1806年のイェーナの戦いでプロシアの旗を奪い,凱歌を上げている姿である。」


この写真の使い方とキャプションをつけるセンス見習いたいと思ったので、似せて自分もこれからちょいちょい書いて見ることにしたいと思いました。

(1)Battle of Hohenfriedberg, Attack of the Prussian Infantry , by Carl Röchling. を使って
プブリウス・シルスは「常に人間は、自分に対してはあることを考え、他人に対しては他のことを考える。人間は他人を判断するのとは異なったように自分を判断する」と記した。この絵画はオーストリア継承戦争のホーエンフリートベルクの戦いで敵に向かって前進するプロイセン軍歩兵の戦列を描いたものだが、兵士は両隣の戦友が敵弾に倒れることは考えても、自らが倒れることはないと考えているだろう。

2013年1月14日月曜日

風呂の湯気

お風呂が湧いて一番で浴室に入ると、お風呂の湯気で室内があふれている。暖かそう。
しばらく湯船に浸かっていると、湯気が引いてしまって、なんだか寒い。

ってこれよく考えるとあれですよね、飽和水蒸気量の話ですよね。
湯気が引いちゃうのは浴室内の温度が上がったから、それに伴って飽和水蒸気量が増加して、目に見えるサイズを維持できない的な話。

体感として寒くなってたのは、体温が室温以上に上がってたから。

という、中学理科のお話。

2012年10月28日日曜日

Ubuntu12.10のxdviで日本語が表示されないぽよの解決法

Ubuntu 12.10ではTeXLiveが2012となり[1]、texlive-lang-cjkというメタパッケージをインストールすると素直にUTF-8が扱えるTeX環境が作れて個人的にはすごくうれしいです[2]。

ところで、作成されたdviをxdviで開くと日本語が表示されなかったんですね。
これは、xdvik-jaってのをインストールしたら、update-alternativesが働いて日本語OKなxdviに置き換わって表示されるようになりまする。

前は他のサイトを見てコピペしたコマンドを入れてたので、多分その中にあったんでしょうね。

[1]https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-jp/2012-October/004233.html
[2]https://wiki.ubuntu.com/QuantalQuetzal/ReleaseNotes/ja/JapaneseEnvironment

2012年10月11日木曜日

USB3.0なメモリにUbuntu12.04をインストール

USB3.0なポートがついてるので、そこにメモリをつないでOSインストールしたら緊急時の作業環境として使えるんじゃね?って発想でUbuntu12.04をインストールしてみたメモ。

使用メモリ: Princeton PFU-XJ3/8G(大学生協で安かったので)

[インストール]
若干手間取りました。

ケースフロントパネルのUSB3.0対応のポートに挿したらインストール時の挙動が変で、インストールに失敗した。バックパネルのマザボ直のポートに挿したらインストールは(後述の問題を除いて)基本的に問題なし。
インストール完了後にフロントパネルので再チャレンジしたけど、今度も起動できず。
ブートに使わなければ、普通に動いてるっぽいので、よくわからない。ブートには向いてないのかな。

ユーザー設定の時に、USBメモリだし紛失したらあれだからと、ホームディレクトリを暗号化するにチェックを入れたらエラーが出たので、再試行を選んで、チェックを外したら前に進みました。
USBメモリが悪いのか、インストーラーが悪いのかよくわかりませんが。

あとは問題なし。当然、スワップ領域は確保せず。

[使用感]
とりあえず、bootchartのデータを貼っておきます。
このPCになってからはずっとSSDから起動してるのでHDDから起動するとどの程度の速度かわからないのですが、体感的にHDDよりちょい遅いくらいなのかななどと[要検証]

多分メモリが安物だからだと思うけど、操作してるとシステムが一時的にフリーズすることしばしば。
キャッシュのライトバック間隔をデフォルトの5秒から15秒にしてみたら(/etc/sysctl.confにvm.dirty_writeback_centisecs = 1500を追記)、少しはましかもしれないけど、印象の域を出ないです。
このメモリはベンチマーク取ると平均読み込み速度は70MB/secを超えるあたりで推移してて、グラフを見てても、ガクンと落ち込んでるのでこれがプチフリの原因かもしれない。

私はやってみたかっただけなのですが、Linux環境を触るという目的でかつ、既存の環境には一切手を加えたくないということでUSBにインストールするならば、ちょっと高くてもいいメモリを使うのがお勧めかなという印象。
システムインストール直後は4GBも使わないので余裕を見て8GBあればOKで、関連データも置きたければ、それに合わせて大きくしていけばいいのではないかと。

[追記]
カーネルのアップデートがあった場合や、update-grubをかけるたびに、内蔵ストレージに入ってるOSが検知されてgrubに登録されてしまい、厄介(他のPCに挿すと、動きもしないのにOSエントリだけがあるなど)なので、
sudo chmod -x /etc/grub.d/30_os-prober
としておくといいと思います。

2012年10月6日土曜日

今日たまたま見た某Twitterアカウントのツイートにより触発されたところの所感

思ったことがあったので雑記。今までいろいろツイートしてきたことのまとめも兼ねて。
(以下の文章は個人の感想です。)

Twitterでアカウントを取得して、広報を行なっている学生団体はそこそこ見受けられるように思う。
そういう系統のアカウントはあまりフォローしないので、成果を上げているところが多いのか、すくないのかの判断は難しい。

が、私の見た限りで成果の上がってなさそうな学生団体アカウントが少なくともいくつかは存在するので、いろいろ雑考したほどを記してみようと思う(これ読んだ関係者は気づけ。)

Twitterへの参入障壁はほぼ無に等しい。インターネット回線1本と有効なメールアドレスが1つとがあればアカウントの取得自体は簡単に出来る。メールアドレスはG社とかY社とかのフリーメールを使えば無償だし、インターネット回線もすでに保持しているのならば追加費用はゼロ。だからこそ、資金のない学生団体には非常に魅力的な宣伝媒体に見える。
しかし、当然のことながら、宣伝媒体として有効に活用できるかはここからにかかっている。

結論から言えば、Twitterでの宣伝行為(知ってもらう、キャンペーンを告知する、既存のユーザーにより好きになってもらう、その他もろもろ含めてこう記そうと思う)には「お金はかからないかもしれないがコストはかかる」ということである。
比較的宣伝行為に成功している(した)と(個人的に)思う企業アカウントがあるので紹介したい。

BEER to friends
天下のKIRINさんが行った新商品アピールのためのアカウント。9月に2万本、10月に5万本を抽選でばら撒くという太っ腹ぶり(230[円/本]x7万[本]=1610万円分)。
デル株式会社
「デルで買ったプリンターが調子悪いんだけど」とつぶやこうものなら「申し訳ございません。うんたらかんたら」というリプが来る感じのアカウント。
トランセンドジャパン
前にざっくばらんなツイートをなさってお茶の間を騒がせたアカウント。「ありがとらんせんど」など明日から使いたくなる言い回しばかり。
信長書店公式アカウント
なんか、あれな書店ですが、ツイート内容は至って普通。細かくリプを投げてくるなど、こちらもフォロワー1人1人を大切にしてらっしゃるんだなぁという印象が強くて高好感度。

とまぁ、ご覧になれば同意していただけるのではないかと思うが、ビールのアカウントはもろモノ=金銭コストで釣ってるけど、他の3つはそれなりに、手間=コストかけてるように私は思う。

さて、翻って私が念頭においてるアカウントたち……うーん……。作りっぱなし感が半端ないし、言いっぱなしの投げっぱなしなツイートが多いなぁ。というか、ツイート自体すくないわ、みたいな。関連ワードでツイートの検索かけたら、結構引っかかるのに取りこぼしてて、「絡んでいけよ!!!」って思うこともしばしば。双方向性を活かした使い方しないなら、他の手段を考えた方がいい。Twitterは団体内の告知用メーリングリストと違いますよ〜。
(MLを告知用途で使うってのがそもそも個人的には疑問だけど)
元から知名度のある大企業とかだとそれもまぁ、いいと思うけど(元から知名度がある企業や某政治家でそういうTwitterの使い方してるとそれはそれでどうかなぁみたいなのあるけど)。

Twitterを宣伝媒体としてみた場合、イメージとしてはGoogleのPageRankに近いんではなかろうかと思う。Twitterでより大きな宣伝効果を求めるならば、自分のフォロワーを増やすか、フォロワーの多いアカウントの力を借りる(RTされる)か、くらいしかないと思う。(他にもあるかもしれないけど。)

ま、なんか、いろいろ書いたけど(だんだん面倒くさくなってきた←)、担当を1人付けるでも持ち回りでツイートするでも何でもいいけど、そのアカウントでツイ廃を1人作るくらいの勢い(あくまで「勢い」)でTwitterに向かわないと、宣伝効果ないよ、たぶん。自分とこの団体名・媒体名でエゴサーチかけて絡むとか、何か配布するなら配布予定地で検索かけて、「配るからヨロシク!」とメンション投げるとか。
宣伝する気がないなら別に構わないけど、それなら中途半端にアカウントなんて持つべきじゃないと思う。
ほら、2ヶ月前にもらったリプ今頃返してるでしょ?
作って放置気味だと、「活発じゃないんだな」って印象持たれて逆にイメージ悪くなる。
botをグダグダ〜って回すのは最悪だと思う。何したいのかわからん。

2012年9月28日金曜日

カツカレーは3500円でございます

3500円のカツカレー美味しそうです。食べてみたいです。

「安倍さんが現担ぎで食べたカツカレーが3500円で庶民感覚がない」と山中アナが発言したとのことで、ちちんぷいぷいを放映するMBSが叩かれてますが、その件について、ちょっと思うことがあるので、書いてみまする。
あのコメントに対して、同番組がどういう趣旨の番組か、理解している人(主に大阪中心とした関西人)と理解していない人とで評価にかなりの温度差がるように感じられました。
観たことある人はだいたいわかってもらえると思うんですが、あの番組、ちょう緩いんですね。あと、ちょう地元密着型(主に大阪に)。中川家の「大阪おばちゃんあるある」を集めたような番組と思ってもらえればいいと思います(個人の感想です(ry)。
関西ローカルですし、どういう人が観てるかを強く意識した番組です。中継とかでもすぐに値段を聞く(大阪あるある)。

でまぁ、ちちんぷいぷい的には「庶民感覚がない」って批判したわけじゃないんだよって私は思うわけですが、そこはあえてスルーさせて頂きます。だいたいこれにまとめられてますし。

じゃあ、何が言いたいかと言いますと、だんだん、同番組に対する批判が「地域文化の否定」に見えてきたんですね。
ここからかなり主観が入ります。
上記のようにちょう緩いちちんぷいぷい制作サイドと(「近畿の」)視聴者との間では一種の合意形成がなされているわけです(10年以上放映されてるわけですから)。
また、たとえそれが国政政治の話でもニッチな話題を求めていくというのがこれまでずっと維持されてきた同番組のスタンスなわけです。
(土曜日に「せやねん」という番組があるんですが、これも同じようなスタンスで、この番組かどっちかで「選挙活動で使う意外なアレのお値段」とかやってました。)

まぁ、グダグダ書いても仕方ないのでまとめますと、同番組を観つけてる視聴者はどういう番組かよぉく知ってるますし、彼らの知りたいことを教えてくれるんです。というか、観てなくても放映されるエリアの人で時間帯的に視聴可能な人は、よく知ってると思います。知った上で観ない人はたくさんいると思いますが。

さて、本題に近づくわけですが、こうしてみると同番組はいわゆる(大阪を中心とする)関西の文化を体現していると考えられるわけです。というか、可能性のレベルじゃなくておそらくそうでしょう。大阪あるあるな暗黙のルールに乗っかった会話の一種、とも言えましょう。[1]
それを同番組を普段から観てない人に批判されるというのはどうでしょう?立派な文化否定に見えます。特にYouTubeで「そこだけ」観れるという環境で観た上でそういう発言をされると。

彼の発言は「カツカレーの値段を3500円以下と答えた皆さんは庶民ですね」と言っただけで、安倍氏に庶民感覚がないと言ったわけじゃないです。いやだって、国会議員は庶民じゃないですもん。
確かに、動画を観る限り、値段を聞いて、やすえ姉さんたちが絶句するってのはありますけど、そりゃそうですよ。大阪だったらたぶん、ホテルで食べてもそんな値段しませんもん。妹の友人が東京に行った際、「いろはすが300円してた」って聞いて私も絶句しました。東京って物価がすごく高いんですね。やすえ姉さんの「誰が払うんやろ?」が安倍氏に批判的コメント?いやいや、関西人としてはすごく気になります!

とまぁ、ちょっと逸れましたが、そういう文化的基盤の違いを見ないであのコメントをあのように批判されるのは少なくとも私は心外です。そんなに「『儲かりまっか?』『ぼちぼちでんなー』」の文化が嫌いですか?と言いたくもなります。

普段観ない人がYouTubeか何かで観たり、あるいは、観もしないで同番組のスタンスに批判的、否定的なコメントをする心情というのは、関西人の「行けもしない新宿や銀座のおすすめスポットを紹介する全国ネットの番組のコーナー」に対するいらだちとある意味、同根だと思います。[2]

途中で思考がこんがらがってる気がしますが、まあいいでしょう。ただの落書きです。ツッコミとかいらないです。

[1]
関東圏で放映される番組は非常に発言内容にある種の水準が求められるようですね。例えば、言いたいことを言えなくなるのを避けるために(本当に言いたい放題な)「たかじんのそこまで言って委員会」は関東圏進出だけは回避してます。ミヤネ屋は関西ローカルの時は宮根さんがきつめのツッコミ入れまくりの非常に面白い番組だったのに全国に行ったらつまらなくなりました(感想は(ry)。芸能リポーターのある方は関西ローカルの番組でジャニーズ関係の話題について「東京では言えません」と発言してらっしゃいました。
逆に言えば、放送規模が大きければ大きいほど汎用性が当然求められるという事です。

[2]
「ちい散歩などでお馴染みの地井武男さん」への関西人のクエスチョンマークの付きっぷりは次を参照。
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/column/shinbou/news/20120710-OHO1T00150.htm

2012年9月8日土曜日

ハイパースレッディングの効果の程を「実感」してみる

経緯
Twitterでit(@mrkessi)さんが「ハイパースレッディングってどんだけ効果あるんかね」という趣旨のツイート(https://twitter.com/mrkessi/status/244039908640047104 https://twitter.com/mrkessi/status/244040072863838208)をなさってて、私が「まぁ、理論上、効果ありそうな感じはしますよね」と適当に返したら、「実感は無いです…」との返信(https://twitter.com/mrkessi/status/244084243272171521)を頂いたので、ハイパースレッディング(以下、HT)の効果を「実感」してみることにしました。

検証環境
CPU:Intel Core i3 i3-2120 3.3GHz 3M LGA1155
M/B:ASUS P8H77-M LE
メモリ:Transcend JetRam PC3-12800(DDR3-1600) 8GB KIT(4GB×2)
SSD:Intel SSD 330 Series Maple Crest 60GB MLC
OS:Ubuntu 12.04 LTS

検証方法
Linux-kernel 3.2.0を論理コア数まで並列処理させてビルドし、その時間を計測する

CPUの性能を直に(という表現が適切かどうかはおいといて)測る方法もあるんですが、そうしなかった理由として
  1. CPUの性能をよくわからない数値で出されても「実感」できたとは言えない
  2. 「実感」ってやっぱり、普段使いしてる時に感じるものじゃないのか、というのがあるので、ディスクIOとかメモリとか、PCの総合力を測る上でカーネルビルドは適切じゃないのかというのが持論(根拠なし)
  3. 他の方法を考えるのが面倒だった(最重要←)
検証結果
というわけで、検証方法としてはすごく適当なので、参考程度(それ以下かもしれませんが)で読んでいただければ幸いです。
時間はtimeコマンドで測りました。
では早速、結果を。

HTなし(=BIOSでHTをオフ)
  • real:37m37.800s
  • user:58m16.231s
  • sys:5m4.119s
HTあり(=BIOSでHTをオン)
  • real:31m22.666s
  • user:96m28.106s
  • sys:7m36.621s
「実感」のコマンド実行時間はrealの値だと思うので、今回、対象とすべき時間差としては、6分25秒ほどでしょうか。HTなしの実行時間を100%としたら、HTありの実行時間はおよそ83.4%。
インバースを取るとHTなしに対してHTありが20%の性能増を示しています。
で、IntelさんがHTについてどうおっしゃってるかと言いますと、うーん、公式の資料はざっと探した感じ見つからないんですが、Wikipedia先生曰く、Pen4の頃に「インテルは15%〜30%の性能増の効果があるよ」と言ったとのことです。
今回、「実感」できた性能増が20%ですから、ちゃんと公称下限の15%は超えてるので、Intelは嘘は言ってないことになると思います。
あと、比較的どうでもいいですがHT切った時のほうがsensorsで見た時のCPU温度が低かったです。

一方で、某価格比較サイトでは「性能向上が感じられるのは5割増し以上になってから。それ以下は誤差の範囲」というような言説が見られますが、それと照らし合わせると「誤差」ということになりますが、まぁ、Intel公称の上限も30%なので…あれですね。

(いらんこと書きかけたので検閲の上削除)

そういうのを考えてみると、物理的にHTの有無が分かれるi5とi7とで比べたほうがやや攻撃的な実験になるんですが、手元にそういうのないんで、このへんで。

同日22:45追記
itさんから、温度の件についてコメントを頂いたので、改めて温度だけ測ってみましたが、マザボのなんちゃって温度計では差が出ませんでしたので当該記述を削除させて頂きました。