2011年8月10日水曜日

『ヒトラーとスターリン』:2

『スターリンとヒトラー』下
p341
「だがジューコフは持ち前の苛烈な将軍魂を発揮して戦い続けた。あるとき日本軍の重要拠点を急襲し、大損害を出して敗走した師団長が報告に来て次の命令を仰いだとき、ジューコフは再度攻撃するよう命じた。しばらくしてジューコフは自らこの師団長に電話し、どうなっているかと聞いた。
 「いつになったら攻撃を始めるのだ?」と聞かれた師団長があやふやな態度をとったので、ジューコフはこの男を即座に師団長から解任してしまった。
「参謀長と電話を代われ」とジューコフは命じた
参謀長が電話に出ると、ジューコフは師団の態勢を立てなおして再攻撃できるかと聞いた。できると答えた参謀長をジューコフはその場で師団長に任命した。この男もまた前任者同様、攻撃に移れなかったのを見てジューコフはふたたび彼を解任し、今度は自分の幕僚をその任につけた。方兵隊と空軍の援護を受けて再度攻撃した師団は、甚大な損害を出しながらもついに日本軍拠点の制圧に成功した。」

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