2013年8月10日土曜日

映画『つぐない』感想

フェリシティ・ジョーンズ→映画『ノーサンガー・アベイ』→ジェーン・オースティン→『高慢と偏見』→映画『プライドと偏見』→ジョー・ライト→映画『つぐない』
と連想ゲームで随分遠いところまで来たなという感が半端ないが、前から気になっていた映画ではあった。


いい映画だったのでお勧めです。単純な人間なので泣いた。
原作の翻訳もあるようなので、読みたくなった。ご覧になるお気持ちがありましたら、以下は読まないでください。
















偶然と偶然が重なり、そこに若干の屈折した感情が加わり、取り返しのつかない結果となる。
もちろん、この映画(とその原作となった小説)はフィクションである。
だが、その重大な結果を及ぼした要因どれも、現実でもありうることだな、と思う。

13歳の少女は恋愛というのを分かっていたし、分かっていなかったんだろうな、と思う。自分が同じ年齢であの立場だったらどうだろう?偽証までするかはわからないが、少なくとも同じ感情、「嫌悪感」と表現すればいいのか、一方、踏み込んで「不潔感」と言ってもいいのかもしれない、とにかく、あの感情は抱いただろうなと思った。

その少女は老女となり、ことのあらましを本にするが、1箇所だけ、フィクションが含まれている。
あのフィクションはどうなんだろうなぁ。本人は「せめて小説の中だけでも2人の時間を」という趣旨のことを言っているけど。
少なくとも、本に書いたようになっていれば、彼女の苦しみも幾分かは軽くなったろうとは思う。う〜ん。

0 件のコメント:

コメントを投稿