2017年2月28日火曜日

Twitterプレミアム会員になってみた話

2017年2月28日現在、Twitterにプレミアム会員なんてものはありませんが。
無駄に広告を出してみたよ、という話です。

経緯

TLに「Twitterは怪しげだったり、不快だったりする広告を出すくらいなら、私を頼ってくれたらいい(お金払う)のに」という趣旨のツイートが何度か流れてきていたのが発想のきっかけです。Twitter社の経営状態も良くないようですし。

「無料で使えるものにお金を払っているユーザー=プレミアム会員」という安直な考えの下、「Twitter社にお金を払うためだけの広告を打つというの、意外と面白いのでは?」と考えました。

Twitterに広告を出すまで

1. 右上のアイコンをクリックすると、「Twitter広告」というボタンがあるので、クリックします。
2. 初回は「どこ住み?」「タイムゾーンどこ?」って聞かれたので、答えてあげました。

3. 「広告で何をしたいのか?」と聞かれたので、「ブランド認知度の向上」と答えました。もちろんTwitterのそれの向上が目的です。
(フォロワーの獲得とか、ツイートのエンゲージメントとか、他にもいろいろ目的を設定できます。)

4. あとは画面にしたがって設定を行います。取り上げたい点だけをピックアップして紹介します。

  • 広告を打ちたいと思うユーザーまたはそのユーザーに似たユーザーもしくはその両方が選べる
    • これは結構、面白いと思いました。
    • 今回は、こういう試みを喜んでくれそうな人(e.g. @kozawa さん)とその周辺の人をターゲティングの対象としました。
    • 他にも「興味関心」というフィルターがあったり、テレビ番組に反応している人というフィルターがあったり、結構いろいろできます。
  • 予算が設定できる。
    • 当たり前ではありますが、1日の上限(必須)と総額(オプション)が設定できるので、安心してTwitter社にお金を払えます。
    • 今回は総額を1000円としました。1日の上限はちょこちょこいじって、様子を見ました。
    • 逆に言えば、不愉快な広告はポチポチ押せば、予算の上限に近づくので、押せば良いと思います。


5. 今回は以下のツイートを流しました。

ツイート1

 ツイート2
6. 管理画面を眺めてると、2つのツイートがどんな感じでプロモされてるのかがわかってめっちゃ楽しい。



で、結局どうだったのか


ちょうど24時間くらい流していました。
まずは数字の話から。
この記事を書いている 2/28 22:30くらいの時点で、次のような感じです:

ツイート1

  • Fav数: 63
  • RT数: 72
  • インプレッション: 3989
  • 利用金額: \278


ツイート2

  • Fav数:96 
  • RT数:87
  • インプレッション: 3934
  • 利用金額: \587

合わせて:

  • Fav数: 159
  • RT数: 159
  • 利用金額: \865
  • インプレッション: 7923

ザコアカウントにしては、上出来みたいな気分になります。
2つのツイートで、数値的な差以上に、ツイート2の金額とツイート1のそれとの差が大きいのはよくわからないです。

おもしろかったので、広告の管理画面を1時間ほどずっと眺めていたのですが、ツイート2はセルフRTしたこともあり、フォロワーさんを通じて広まった感があります。
一方でツイート1はプロモツイートに流れたものからじわじわ広まりました。
共通のフォロワーがいない人にもポツポツ、Fav/RTされてて、こういうところにリーチできるのもプロモツイートの面白いところだなと思いました。

印象としては、ツイート1はTwitter社のおかげで、ツイート2はフォロワーさん経由で、みたいな印象を持っていたので、なおさら、査定額は不思議です。


24時間、広告を流したと言ったな。あれは嘘だ。

家に帰ったら、ちょうど24時間くらいだなと思って、止めようと思ったら、こんなメッセージが。


気づいてなかったのですが、メールも来てました。

確かに、「好ましくはない商慣行」なのかもしれないですね?
ただ単に、広告したいものがないのに広告打ってくる困った奴だったのかもしれませんが。

気が向いたら、Twitterへの愛を広告サポートに投げます。

というわけで、このメールが来たのが13時くらいだったので、ちょうど17時間くらいの計算になりますね。

個人でも意外と使える

私は今回、広告したいものがなかったので、「参加資格がない」と言われてしまいましたが、

  • 本を出す方(研究者の人とか)
  • 同人活動をされてて、どこかに出展するよ、という方
  • その他諸々の活動をされている方

なら、Twitterに広告を出してみる価値はわりとあるのでは?というのが今回の感想です。
Maxで1000円という設定で、これまでつながりのない(共通のフォロワー・フォロイーがいない)人にツイートが届き、Fav/RTしてくれた方には、ちょっとおもしろがってもらえました。

個人的には、そういう広告が増えて、いかがわしい、あるいは、不愉快な広告が減ってくれたらいいなと思います。

2015年10月7日水曜日

Nexus5を修理に出した話

それは突然のこと

去る9月27日(月)に突然、Nexus5がお亡くなりになった。

バッテリーのみでは電源も入らず、USBポートに電源を繋いでもGoogleという文字を出して起動しようとして落ちる、起動しようとして落ちるを延々と繰り返すという始末。

今にして思えば、前々から、不意に再起動がかかる、いつの間にか切れてた等々、予兆はあった。

10月1日に不慣れな東京に行かないと行けないのにもう!というタイミングである。
見方を変えれば、このタイミングで良かったという説もあるけど。

一方、Nexus5Xの発表日の29日を明後日に控えていた。買い替えへの機運の高まりを感じないわけではなかったけど、E-mobile(現Y!mobile)でNexus5+回線の契約の際、「故障安心パック」なるものに加入しており、これを使わない手はなかったので、早速翌日修理に出すことにした。

修理してもらう

翌28日午前、京都駅のヨドバシカメラ内のY!mobileは修理受付を行っていると判ったので、持ち込んでみたものの、代替機がないと言われてしまった。
困った時のヨドバシさんの中のだし、大丈夫だろと思ってたのになぁ……、仕方ない。

うちには前の契約で使っていたSIMフリーのスマホがあるので、面倒くさいし、それを代わりに使うことにして、代替機なしで預けてしまおうかとも思った。
でも、店員さんに「SIMフリーのスマホも周波数とかあるので、一度試されてからのほうがいいと思いますよ。それで動けば慌てて修理する必要もないですし。」と的確で冷静なアドバイスを頂きまして、ここは一旦引き下がることに。

ただ、「他のショップなら代替機があるかもしれないので、電話で確認されたらいいと思います」って言われたときは「いや、その電話が壊れてるんですよ」と言いかけてやめた。

一度、大学に向かう途上、「要は、他に行けるショップで代替機のあるところに修理に出せばいいんでしょ」という当然の結論にたどり着き、研究室のPCで調べてみたら、ありました。大学の近くに。

研究室からショップに電話したところ、代替機があるとのことだったので、ひとに自転車を借りて預けることに。大した手間もかからず、30分程度で受付が完了した。

データのはなし

今回はほぼ突然死といった状況だったので、データを救出する時間がなかった。が、データ損失は皆無ではないけど、致命的なものはなかったのが不幸中の幸いだったと思う。ちょっと列挙しておきたい。

カメラのデータ

2014年3月に購入してからカメラで撮った画像・映像がすべてNexus5に収められていたけど、Android版rsyncでときどきPCにコピーを取っていたし、Google Photoにも保管していた(ただし、容量無制限で利用したいのでサイズ縮小)ので、このデータの損失は最小限に抑えられた。やったね。

LINEトークのデータ

正直、これが一番危なかったと思う。幸い、2週間ほど前に必要なトーク履歴は全てバックアップの上、zipを自分のクラウドに上げており、データの損失は2週間ほどで済んだ。
また、メールアドレス登録していなかったので、連絡先やスタンプをどうしようと一瞬焦ったけど、Facebookと連携させていたので、こちらを使ってログインすることで、これらも無事に回復させることができた。

ゲームのデータ

シューティングゲームアプリでときどき遊ぶのですが、その成績やらアイテムのデータは消えてしまうのかなと諦めていたけど、Google Play ゲームでログインするアプリだったため、その認証情報でデータを取り戻すことができた。

スマホの設定データ

アプリも壁紙も設定もほとんどがGoogleに情報が保管されていて、ログインするだけですべて復元してくれた。代替機でのログインはメインアカウントのパスワードが長すぎたのでサブで入ったため、この恩恵にはあずかれなかったけど、修理から帰ってきた自分のリセットされた機体ではフル活用できた。環境の再構築の手間がほぼ省かれた。

メールや連絡先

キャリアーメールは一切使わず、Gmailのみ使っているため、消える要素なし。

消えたデータ

VPSやPCのSSHの秘密鍵とかくらいかな……。

長々書いたけど、要はNexus5にしかないんだ!!というデータはほとんどなくてよかったという話。
Googleのコンセプトムービーでスマホがいくらぶっ壊れても、データはクラウドにあるから大丈夫ってのがあって、まさにその感じ(リンク貼りたかったけど見つからなかった)

繰り返しではあるけど、LINEが使ってる人にとっては鬼門になると思うので、メールアドレス登録かFacebook連携の少なくともどちらかはしたほうがいいし、トークを残したい人は面倒だけど、こまめにバックアップして、Dropboxとかに放り込むべき。

修理代金の話

「修理が終わったので店舗に取りに来てください」という連絡は10月6日の午前に来た。預けてから1週間。めっちゃ早い。
LGが出してきた修理代金は29,160円でだいたい思ったとおり、そこに故障安心パックが適用されて27,540円引きで、支払った額は1620円だった。
受付をしてくれた店員さんから「Nexus5の修理で一番多いのは落として割れたってパターンで、この場合、外装修理ってことで1,620円で直る」と聞いていたので、外装もボロくなっていたから、その分だけって感じ。
電源が入らない件についてはメイン基板交換対応となっているけど、これはゼロ円。

故障安心パックが540円/月で18ヶ月目での故障なのを加味すると、合計で、
1620 + 540 * 18 = 11340(円)
私はわりと納得かな。
こういう点ではキャリアから買うメリットってあるのかも、と今回の件で思った。
Nexus Protectは日本でも使えるようになったらそれでいい話ではあるけど。

2015年2月7日土曜日

長期在外研究する人向けのスマホの話

研究室で4月あたりから在外研究で長期間、海外に離れるDの先輩とお話してて、「聞いて良かった」と言ってもらえたり、「在外研究 スマホ」でググっても結果があまりかんばしくなかったりで、割と需要がありそうなので、「在外研究で長期間海外にいるんだけど、スマホとかネットとかどうしよう」って方に向けて、どうしたらいいかって話を書こうと思った次第です。

はじめに

執筆者はおうち大好き、海外に出た経験なし人間なので、現地の通信事情については明るくないこともあり、「調べる方向性」について書こうと思います。(もっとも、海外経験があっても、各国・各地方で事情は異なるでしょうから、それぞれのケースで調べていただく必要は当然あるのですが。)

SIMロック

日本の大手キャリアーの多くのスマホは「SIMロック」というものがかかっています(本記事執筆当時)。
「SIMロック」の詳細については、こちらを参照していただくとして、要点は次のとおりです。
  • モバイル通信できるスマホにはSIMカードというものが挿さっていて、これには携帯電話番号や移動端末通信網を利用するために必要な情報が書かれている
  • SIMロックはそのスマホを販売しているキャリアーのSIMカードしか使えないようにするロックのこと
  • SIMカードがないとモバイル端末として使えない(Wifiは使える)
したがって、SIMロックのかかったスマホでは日本国内のキャリアーの通信網しか使えないため、当然、海外ではそのままでは使えません。「海外ローミング」というサービスを携帯電話会社に申しこめば、SIMロックのかかったスマホでも海外で通信はできますが、その際、1日当たり数千円の費用がかかることになり、1日2日ならまだしも、それ以上になると、とても経済的とは言えません。

SIMカードは交換できる

しかし、このSIMカードは本来は交換可能なものなのです。
SIMロックさえかかっていなければ(「SIMフリー」という)、好きな通信サービスのSIMカードを挿すことができます。それはたとえ、海外のキャリアーであっても同じことです。
一方、海外では、現地のキャリアーのSIMカードが販売されています。SIMフリーのスマホさえ持っていれば、それに現地のキャリアーのSIMカードを挿せば、日本と同じように利用できます。1日当たり数千円を払う必要もありません。
また、日本でも、SIMカードだけを販売している通信業者もありますので、日本に一時帰国する際は自分の滞在期間・用途に合ったそのようなSIMカードを購入すれば、日本でも同じようにそのスマホを使うことができます。

ここまでの話を要約すると、SIMフリーの端末さえ持っていれば(ある程度の制限(後述)があるにせよ)、日本でも現地でも同じスマホを使い続けられるから、安くて便利、ということです。

SIMフリーなスマホの入手方法

では、どうやって、SIMフリーなスマホを入手するのか?ということに話を移します。

すでにスマホを持っている場合

すでにスマホを持っている場合、キャリアーや端末によりますが、窓口に行けば、「SIMロックの解除」=「スマホのSIMフリー化」をしてもらえる場合があります。
今持っているスマホに不満がなければ、おそらくこれが最も安く・手軽にSIMフリーなスマホを入手する方法なのではないでしょうか。

また、契約解除料を払って、SIMフリーなスマホを買うというのもありますが、それは次項に回収される話なので、それをご覧ください。

スマホを新規購入・機種変する場合

新規購入の場合

新規購入であれば、素直に、そもそもSIMフリーな端末を購入するのがベストだと思います。
最近では、SIMフリーなスマホはネットで買えます(Androidならもっとも有名なSIMフリーなスマホにNexusシリーズがあります)し、それに挿す用のSIMカードも数多く売られています。

もっともありえそうなケースは「今持っているスマホと契約解除月と在外研究の出発時期とに開きがある」場合かなと思いますが、その場合は、解除月に解約して、SIMフリーなスマホを買い、出発までは、用途・期間に応じて適切なSIMカードを買って挿す、というのがいいように思います。

機種変の場合

さきほどの「もっともありえそうなケース」の亜種ですが、
  • 既にSIMロックの解除をしてくれるキャリアーで契約していること
  • ほしいと思うスマホがそのキャリアーから出ていること
  • そのスマホがキャリアーのSIMロック解除の対象機種であること
  • 新規購入より機種変のほうが何らかのメリットがあること
という条件が揃えば、現行のキャリアーからそのスマホに機種変するというのもありかなと思います。わからないことがあれば、ショップに駆け込めば教えてくれますし。
ただし、契約内容についてはよく考えなければならないです。というのも、契約期間中の解除は違約金が発生しますし、月単位の契約は割高な場合があります。最後の「何らかのメリット」とこれらのデメリットとを天秤にかけて判断する必要があります。

現地で新規購入の場合

というのもありでしょうね。ただ、そういう方はこの記事は読まないんじゃないかなと思います。

SIMフリーなスマホの選び方

スマホとSIMカードの相性問題

SIMカードにはSDカードがそうであるようにサイズがいろいろあります。したがって、買おうと思っているスマホに現地で契約しようと思っているキャリアーが提供するSIMカードが物理的に挿さる必要があります。
また、スマホによっては特定の周波数が対応していない場合があります(例えば、今は知りませんが、私がNexus5を契約した当初はauのSIMカードは挿しても動かないという事例を見ました)。
事前にそのあたりも調査しておかないと結局使えない、という話になりそうです。

Google Playに対応しているか

これはAndroid固有の問題なのですが、スマホによっては何らかの事情でGoogle Playに非対応なものもあります。このような端末では、Google Playからアプリをインストールすることができないため、不便を強いられます。検討しているスマホがこれに対応しているかは事前に調査しておかないと悲しいことになります。

現地・日本でのSIMカードの選び方

SIMフリーなスマホに挿すためのSIMカードにも容量や用途により種類がかなりあるかと思います。
多くの場合、次の点が問題になるのではと思います。調査の上、それぞれご自身の都合に合わせて選んでください。
  • 通信エリア
    • 現地で活動する地域が通信エリアに入ってないと意味ないですしね。
    • 日本に一時帰国するときに利用する場合も同様。
  • 音声通話の有無
    • SIMカードによってはデータ通信のみ可能で、音声通話(電話)できないものもある。
    • ただし、通話する相手が利用しさえしていれば、データ通信に音声を乗せるLINEやSkypeを使うことで問題にならない場合も。
    • Skypeは、普通の電話番号も買えるんでしたっけ。LINEはどうだったかな。
  • データ通信容量
    • 普段から使っている量に合わせて買えば良い。自分がどれだけ使うかわからない場合は、最初は1ヶ月単位の契約から始めて、様子を見るというのもあり。
      • 例えば、在外研究先の大学や住居にwifiが通っている場合は、それを利用すれば良いのでモバイル通信量は抑えられる。
      • 逆にそのような環境でない場合、モバイル通信量で全体の通信の多くを賄わなければならない上、場合によっては、PCの通信もスマホ経由で(「テザリング」という)行わなければならないので、それも上乗せして計算しなければならない。

さいごに

長々と書いてしまいましたが、私が先輩にお話したのは上記のようなことでした。
記事を読んで下さった方それぞれの事情がございますでしょうから、この記事の内容を基に十分に調査した上で、つつがなく出発できればと思います。

2014年10月12日日曜日

LibreOffice ImpressやMicrosoft Powerpointでわりと簡単に家系図を作る方法

研究室で「Excelで家系図を作れば簡単と聞いたがわりと面倒だった」というのを耳にしたときに、「Impressとかパワポ使ったらわりと簡単なのに……」と思いました(思っただけ)。

歴史学徒の場合、もちろん時代や研究対象によりますが、家系図を自前で作る必要がある場合も少なくないはず、と思って、「ImpressやPowerpointでわりと簡単に家系図を作る方法」を書き残しておきます。少なくともExcelよりかは自由度が高くていいと思います。

これから解説ですが、内容もスクショもすべてUbuntuのImpressです。Powerpointでも同等の機能があることは確認しているので、適当に読み替えるなり、相当するものを探すなりしてもらえれば、同じようにできるはずです。
前提はここまでにして始めます。

全体を通じて、「コネクター」と「整列」がキーワードです。特に後者はきちんと行わないと、線に段差ができたり、きれいに並んでいなくて見づらくなったりする、という事態が生じると思います。

さて、具体的な手順。
まず、テキストボックスで親を用意します。ついでに、用意した「親1」「親2」を水平方向で整列しておきます。

コネクターを選択して

「親1」のテキストボックスの右側から
 「親2」のテキストボックスの左側にコネクターを張ります。

コネクターの線種に二重線(=)があればいいのですが、少なくともImpressにはないので(Powerpointもなかったと思う)、太めの線の上に細めの白線を置いて二重線に見せる方法を採ります。
見せかけの線は1.5ptで揃えていきます(1)。
まず、先ほど引っ張ったコネクターの線の太さを6ptにセットします。
 先ほど同様に上からコネクターを「親1」から「親2」に張ります。

先述の(1)の通りにしたいので、今張ったコネクターの線の太さは3ptにします。そして、線の色を白に設定します。

これでだいたいOKなのですが、下の「親1」の側にように何か変な線が入ってしまいますが、これは重ねた白線が下の線より、ごくわずかに短い状態になっているからです。コネクターが自動的にテキストボックスをつないでいるため、これは微調整でどうにかなるものじゃありません。

なので、白線の側の頂点を出っ張らせることで対応します。

頂点の形状を「四角」に変えるといい感じに出っ張ってくれて、変な線も消えます。

ここで「子1」が生まれました。親同士をつないでいるコネクターの中心から「子1」上中央部にコネクターを張り、線幅を3ptにします。このままだと、白線の上に新しいコネクターが被ってしまうので、これを最背面に移動し隠します。

一人っ子核家族の家系図の完成。

2人めの「子2」が出来ました。子1の場合と同様につなぎ、処理します。「子1」へと伸びる線と「子2」へと伸びる線とがちゃんと重なるように、「上揃え」で整列させます。(「中央揃え(垂直)」だと文字ごとの大きさの兼ね合いから、うまく揃わず、段差ができてしまうことがあります。)

とりあえず、きれいに整列されてないけど、新しい家系図の完成。

これを整列していきます。親のテキストボックス2つを選択して、グループ化。同様に子のテキストボックスもグループ化します。

作ったグループ2つを選択して「中央揃え(水平)」で整列します。

これで、左右対称になってきれいに整いました。子の数がもっとある場合は、分布を使って、間隔を揃えてやるときれいです。

高校世界史の資料集にあった王朝系図を作ってみたらこんな感じ。一番の売りと思しき婚姻の二重線が1箇所しかないのはご愛嬌。
コネクターはテキストボックスを移動させた場合でも追従してくれますし、折れ曲がる位置も調整できるので、レイアウト変更に対応できるのが便利ですね。

CalcやExcelで作る場合と比べていかがでしょうか。個人的にはスプレッドシートで家系図を作るとか嫌すぎるので、検証は割愛しますが、こちらのほうが直感的で自由度が高く、二重線問題も重ねることで解消できるのでおすすめしたいと思います。

2014年8月3日日曜日

HHKB Pro2 Type-S 英語配列無刻印白を買った話

ついに買いました。Happy Hacking Keyboardの最上位版のType-S。
これまで、HHKB Lite2 日本語配列(黒)→同英語配列(白)ときてたわけですが、正当なルートといえばそうですが、行き着くところまで行き着いてしまった感があります。
母から支払いについて融通してもらった(総額を3ヶ月3分割)ため、踏ん切りが付きました。(感謝)

結論だけ言えば、買ってよかった、という1枚です。
この記事ではHHKB Lite2や無印のPro2との比較の観点から使用感(※あくまで個人の感想です)をつれづれなるままに書きたいなと思います。特に、Pro2 Type-Sは店頭にないと思うので、無印Pro2との比較は意味があるのかなと思います。(個人的にはType-Sと無印、どうしようかと思ったので)
もっとも、どういうキーボードが身体に合っているかは個人差があるものなので、最終的には意味をなすのかは余りわからないのですが……。

Lite2との比較。

  • キータッチが圧倒的に軽い
    • 個人的には軽いほうが好きなのでいいと思います。
  • 静か
    • Lite2はぽこぽこというメンブレン感溢れる比較的大きな音がしていた(研究室では正直うるさかったと思う)し、まだキータッチ的に似ている青軸のキーボードはカチャカチャうるさいですが、これは本当に静か。
  • USBケーブルが脱着可能
    • これは持ち運びをする上でかなりのメリットです。特別なキャリーケースなどは使っておらず、購入時に入っていた箱を持ち運びに使っているのですが、ケーブルの取り扱いがかなり煩雑でした。その点、このPro2はケーブルが脱着可能なので、かなりスマートに運搬が可能です。
  • 矢印キーがない
    • 事前調査で知っていましたが慣れないとテキスト入力時のカーソルの移動やLite2ではFnと十字キーの組み合わせで行っていた、Page Down / Up、Home / Endの操作がしづらいです。私はだいぶ慣れてきたので、問題はないかなと思っています。このレビューでは取り扱えませんが、日本語配列の場合は十字キーが付いているようですね。
  • Fnキーの問題
    • これも事前調査で知っていましたし、慣れの問題ですが、Fnキーがスイッチのデフォルトの状態で右にしかなく(Lite2英語配列と同じ位置)、スイッチでは左の◇キーをFnキーとするのが関の山で、Fnを左指で押すことが多かったですし、◇キーはUbuntuでUnityを使っている関係上、Winキー相当のままであって欲しかったので。ちょっと混乱しました(Fnのつもりで左のAltを押してしまうとか)。この点については、左側にもLite2と同じくFnが付いていて欲しかったと思います。まぁ、慣れの問題なんですけどね(2回め)
  • 無刻印なため、キーのプリントに惑わされない
    • デフォルトのスイッチ設定ではEnterキーの上はDelキーに割り当てられていますが、私はスイッチを弄ってBSキーとして利用しています。Lite2の場合は刻印があったので、'Delete'と書かれているのに実際はBSの動きをするという、決して気持ちのいいと言える状態ではなかったのですが、無刻印版なので、そのような心地の悪さは一切ありません。私はいじっていませんが、先述の通り左の◇キーをFnにしたり、◇キーとAltを入れ替えたり、というカスタマイズを必要とする場合も、活きてくるメリットなのではないでしょうか。あと英語・日本語以外を入力する場合も惑わされなくていいと思います。もっとも、キーの配列を覚えてなければなりませんし、HHKB独特のFnと組み合わせも頭に入れなければなりません。これも慣れの問題ではありますが。
    • 刻印ありの写真を見ているとASDFやEscにFnとの組み合わせで使うVol_Dnなどと言ったキーがありますが、あれはMachintoshモードでのみ利用可能なようです。したがって、HHKモードやLite Ext.モードで利用する場合は、使えもしないのに刻印があることになり、ここでも無刻印が生きてくると思います。
  • USBポートが使いやすい
    • 背面のUSBポートは、Lite2が1.1なのに対し、Pro2は2.0なのは有名ですが、Pro2の方が抜き差ししやすいです。家では有線のマウスを使っているのですが、Lite2のポートは作りを簡素にするためか、奥まっており挿しづらかったです。無線のマウスの受信機を挿す場合、挿せはするんだろうけど、奥まってるからどうやって取り外すんだろう、という気がしていました。その点、Pro2のものはそのようなことがないため、心配無用です。2.0なのはまぁ、1.1なのよりは使い道があって便利だと思いますが、まだ使用の機会には恵まれていません。Nexus5でもつなぐかな。
    無印Pro2との比較
    (もっとも、無印Pro2を購入して常用した経験はないため、店頭で触ったものとの比較であることに注意)
    • 静かではある
      • 公式に静音性を高めたと言われている代物ですが、本当に静かです。比較の動画はYoutubeに上がっていたので、ご覧ください。無印Pro2はうるさい店頭でもカチカチと聞こえるくらいには(それでもCherryな軸のキーボードより静かだが)音がしていました。これはスコスコという音で、音の大きさも小さいので、無印Pro2より静かなタイピングができると思います。
    • ただし、無印Pro2のキータッチを思って買うと違うかも
      • まったくの別製品だ、と言うほどの大きな差があるわけではないのですが、無刻印Pro2のキータッチを思って買ったところちょっと違うな、というのを感じないではないです。私はType-Sのほうが好きなのですが、ちょっと注意かも。といっても、店頭に置かれないので、注意しようがないのがつらいところ。
    このように意気揚々と書いてみたはいいですが、どれもカタログやダウンロード可能なマニュアルから分かるようなことばかりじゃ……という気がしてきました。
    HHKB全般に言われていることですが、上記で挙げただけでもpros/consがはっきりしている、使用者をはっきりと選ぶキーボードであることは再度、強調してもよいでしょう。

    価格も敷居を高くしている理由の1つですが、別の理由として、Type-Sは店頭に並ばないため、(少なくとも短期的に見て)安い買い物ではないにも関わらず、実際に触れることができないというのがあるように思います。というか、個人的にこの2点は購入をためらわせた2大理由です。
    前者は母のおかげで問題を緩和することができましたが、後者に関してネットで検索しても、ピンとくるレビューがなかったというのが、この記事を書いてみた理由の1つだったりします。

    Type-Sについて何か気になることがあれば、Twitterやこのブログのコメントをお寄せ頂ければ、所有者としてお答えできる範囲でお答えできたらいいなと思っています。

    本当は全国の大手家電量販店に置いてあって、実際に触って納得の上で購入できるのが一番なんですけどね。

    2014年5月15日木曜日

    Ubuntu 14.04で非標準の場所に置いたLXCのコンテナを自動起動する方法

    Redmine使いたさにLXCでUbuntuのコンテナを用意した。
    コンテナは使いまわしたいので、次のコマンドでHDDに置いた。

    sudo lxc-create -t ubuntu -n redmine -P /home/hdd/lxc

    自動起動してくれないとやってらんないので、今までの通り、

    sudo ln -s /home/hdd/lxc/redmine/config /etc/lxc/auto/redmine

    とした。/etc/default/lxcにもそう書いてあるし!
    # LXC_AUTO - whether or not to start containers symlinked under
    # /etc/lxc/auto
    LXC_AUTO="true"
    でも動かなかった。
    調べたところ、どうやら、man lxc-autostart曰くconfigの中のlxc.start.autoで設定するらしい。https://help.ubuntu.com/lts/serverguide/lxc.html#lxc-autostart にもそう書いてある。

    今回の場合、/var/lib/lxcに置いてなくて、sudo lxc-startで手動起動するときも-Pでディレクトリ指定しないと動かないんですが、当然、このconfigは自動で読みに行ってくれないと思うんですが……。

    とかつぶやいてたら、アドバイス頂きました。
    というわけで、ほぼ時を同じくして同じ結論にたどり着きました。
    sudo ln -s /home/hdd/lxc/redmine /var/lib/lxc/redmine
    これでうまく動きました。ひどすぎる。

    2014年5月13日火曜日

    Redmine on Ubuntu 14.04 (on LXC) の展開に苦労した話

    基本はこれに従った。

    lxcでコンテナ化してるし、redmineしかこのコンテナにはいれないので、Apacheの設定もシンプルでいい。http://www.redmine.org/projects/redmine/wiki/HowTo_Install_Redmine_on_Ubuntu_step_by_step
    http://niceymercibeaucoup.blogspot.jp/2013/01/redmineubuntu1210.html

    でも動かない。

    エラーメッセージをよくよく読むと、bundler/setupというのが見つからん的なことが書いてあるので、apt-get install ruby-bundlerで入れてやる。

    それでも動かず、エラーメッセージを読むと、/usr/share/redmineディレクトリにロックファイルを書き込む権限がないと叱られてるので、chmod 777 /usr/share/redmineで書き込み権限を与えてやる。
    どうやら、1回ロックファイルを置けば、あとは権限を元に戻しても大丈夫なようなので、chmod 755 /usr/share/redmineで戻す。

    これでいいんか知らんけど、とりあえず動いた。
    今やはりのDockerとか使えばいいんですかね。