2014年8月3日日曜日

HHKB Pro2 Type-S 英語配列無刻印白を買った話

ついに買いました。Happy Hacking Keyboardの最上位版のType-S。
これまで、HHKB Lite2 日本語配列(黒)→同英語配列(白)ときてたわけですが、正当なルートといえばそうですが、行き着くところまで行き着いてしまった感があります。
母から支払いについて融通してもらった(総額を3ヶ月3分割)ため、踏ん切りが付きました。(感謝)

結論だけ言えば、買ってよかった、という1枚です。
この記事ではHHKB Lite2や無印のPro2との比較の観点から使用感(※あくまで個人の感想です)をつれづれなるままに書きたいなと思います。特に、Pro2 Type-Sは店頭にないと思うので、無印Pro2との比較は意味があるのかなと思います。(個人的にはType-Sと無印、どうしようかと思ったので)
もっとも、どういうキーボードが身体に合っているかは個人差があるものなので、最終的には意味をなすのかは余りわからないのですが……。

Lite2との比較。

  • キータッチが圧倒的に軽い
    • 個人的には軽いほうが好きなのでいいと思います。
  • 静か
    • Lite2はぽこぽこというメンブレン感溢れる比較的大きな音がしていた(研究室では正直うるさかったと思う)し、まだキータッチ的に似ている青軸のキーボードはカチャカチャうるさいですが、これは本当に静か。
  • USBケーブルが脱着可能
    • これは持ち運びをする上でかなりのメリットです。特別なキャリーケースなどは使っておらず、購入時に入っていた箱を持ち運びに使っているのですが、ケーブルの取り扱いがかなり煩雑でした。その点、このPro2はケーブルが脱着可能なので、かなりスマートに運搬が可能です。
  • 矢印キーがない
    • 事前調査で知っていましたが慣れないとテキスト入力時のカーソルの移動やLite2ではFnと十字キーの組み合わせで行っていた、Page Down / Up、Home / Endの操作がしづらいです。私はだいぶ慣れてきたので、問題はないかなと思っています。このレビューでは取り扱えませんが、日本語配列の場合は十字キーが付いているようですね。
  • Fnキーの問題
    • これも事前調査で知っていましたし、慣れの問題ですが、Fnキーがスイッチのデフォルトの状態で右にしかなく(Lite2英語配列と同じ位置)、スイッチでは左の◇キーをFnキーとするのが関の山で、Fnを左指で押すことが多かったですし、◇キーはUbuntuでUnityを使っている関係上、Winキー相当のままであって欲しかったので。ちょっと混乱しました(Fnのつもりで左のAltを押してしまうとか)。この点については、左側にもLite2と同じくFnが付いていて欲しかったと思います。まぁ、慣れの問題なんですけどね(2回め)
  • 無刻印なため、キーのプリントに惑わされない
    • デフォルトのスイッチ設定ではEnterキーの上はDelキーに割り当てられていますが、私はスイッチを弄ってBSキーとして利用しています。Lite2の場合は刻印があったので、'Delete'と書かれているのに実際はBSの動きをするという、決して気持ちのいいと言える状態ではなかったのですが、無刻印版なので、そのような心地の悪さは一切ありません。私はいじっていませんが、先述の通り左の◇キーをFnにしたり、◇キーとAltを入れ替えたり、というカスタマイズを必要とする場合も、活きてくるメリットなのではないでしょうか。あと英語・日本語以外を入力する場合も惑わされなくていいと思います。もっとも、キーの配列を覚えてなければなりませんし、HHKB独特のFnと組み合わせも頭に入れなければなりません。これも慣れの問題ではありますが。
    • 刻印ありの写真を見ているとASDFやEscにFnとの組み合わせで使うVol_Dnなどと言ったキーがありますが、あれはMachintoshモードでのみ利用可能なようです。したがって、HHKモードやLite Ext.モードで利用する場合は、使えもしないのに刻印があることになり、ここでも無刻印が生きてくると思います。
  • USBポートが使いやすい
    • 背面のUSBポートは、Lite2が1.1なのに対し、Pro2は2.0なのは有名ですが、Pro2の方が抜き差ししやすいです。家では有線のマウスを使っているのですが、Lite2のポートは作りを簡素にするためか、奥まっており挿しづらかったです。無線のマウスの受信機を挿す場合、挿せはするんだろうけど、奥まってるからどうやって取り外すんだろう、という気がしていました。その点、Pro2のものはそのようなことがないため、心配無用です。2.0なのはまぁ、1.1なのよりは使い道があって便利だと思いますが、まだ使用の機会には恵まれていません。Nexus5でもつなぐかな。
    無印Pro2との比較
    (もっとも、無印Pro2を購入して常用した経験はないため、店頭で触ったものとの比較であることに注意)
    • 静かではある
      • 公式に静音性を高めたと言われている代物ですが、本当に静かです。比較の動画はYoutubeに上がっていたので、ご覧ください。無印Pro2はうるさい店頭でもカチカチと聞こえるくらいには(それでもCherryな軸のキーボードより静かだが)音がしていました。これはスコスコという音で、音の大きさも小さいので、無印Pro2より静かなタイピングができると思います。
    • ただし、無印Pro2のキータッチを思って買うと違うかも
      • まったくの別製品だ、と言うほどの大きな差があるわけではないのですが、無刻印Pro2のキータッチを思って買ったところちょっと違うな、というのを感じないではないです。私はType-Sのほうが好きなのですが、ちょっと注意かも。といっても、店頭に置かれないので、注意しようがないのがつらいところ。
    このように意気揚々と書いてみたはいいですが、どれもカタログやダウンロード可能なマニュアルから分かるようなことばかりじゃ……という気がしてきました。
    HHKB全般に言われていることですが、上記で挙げただけでもpros/consがはっきりしている、使用者をはっきりと選ぶキーボードであることは再度、強調してもよいでしょう。

    価格も敷居を高くしている理由の1つですが、別の理由として、Type-Sは店頭に並ばないため、(少なくとも短期的に見て)安い買い物ではないにも関わらず、実際に触れることができないというのがあるように思います。というか、個人的にこの2点は購入をためらわせた2大理由です。
    前者は母のおかげで問題を緩和することができましたが、後者に関してネットで検索しても、ピンとくるレビューがなかったというのが、この記事を書いてみた理由の1つだったりします。

    Type-Sについて何か気になることがあれば、Twitterやこのブログのコメントをお寄せ頂ければ、所有者としてお答えできる範囲でお答えできたらいいなと思っています。

    本当は全国の大手家電量販店に置いてあって、実際に触って納得の上で購入できるのが一番なんですけどね。